2018年4月9日月曜日

迷子

うわ。
これで今年2回目。

袖がびっしょり。
多目的トイレの手洗い場でのこと。

なにせ多目的トイレは広い。
車いすや乳母車も
入ってくるのだから
このくらい広くなきゃ
動きがとれないから
必要なんだと思うけれど。

私はしょっちゅうトイレの中で
迷子になってしまう。

本当に。

扉を開け閉めするには
扉脇の壁に備え付けられている
ハンバーガーくらいの大きさの
大ボタンを使う。

だけれど大きいことは 
良いことなんだけれど
そのボタン同士が
離れてつけられているから

もう一個はこのボタンの上高下高
どっちにあるのか
壁をぐるぐる触ってみなけりゃならない。

落ち着いて触るなら
点字が付いているんだけれど
こんな所へは大概急いでいて
もじもじ足バッテン状態でいるから
悠長な事言ってられないし
してられない。

その後、ガイドさんに座る所やら
水流すためのレバーの位置を
確認してガイドさんを
扉までお見送りしたら
さっきの位置にもどる
までがやっかい。

でもまあとりあえず
奥に進めさえすれば
すぐに手すりか便座に
ぶつかるから大丈夫。

そのあと
手洗い場はどこかなあと
手を振り回してみる。
じゃー。じゃじゃじゃー。
あ〜あ。
手首の所、濡らされてしまった。

感じやすい水道は
水の勢いもいい。

あーあ。
ハンカチどこだっけ?

そんな慌てていたら
杖をどこに立てかけておいたのか
すっかり忘れてしまった。

あれ。あれ。
あちこちを撫で回す。

手摺りの脇じゃなくて
赤ちゃんベッドの脇じゃなくて
部屋の角じゃなくて
どこだっけ?

濡れたてであちこち
壁を撫で回す。

結局分かず。

運良く扉のボタンに
触れたんで
扉を開け、
立て掛け忘れた杖を
見つけてもらう。

で、あちこち壁やら何やら
探っていたから
濡れてしまっている
袖をまくりあげて
もう一度手を洗う。

狭い所に慣れている
私にとっては
広いこのお手洗いが
ちょっと苦手。

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