点字ブロックの上で
立ち止まっていた男性に
私の頭がごつん。
ゆっくり歩いていたのだけれど
男性の横からあごの下に
頭が入ってしまったみたい。
「きゃぁぁ。」
駅での通路。
遠慮がちにではあるけれど
白杖を左右に動かしていたところ
どうやら女性の足の間に
白杖を差し込んで
白杖を動かしてしまっていたようだ。
そりゃ、びっくりしますよね。
ホームの点ブロでなくて良かった。
びっくりした拍子に飛び上がって
ホームから落ちてしまったりしたら大変。
「あ!いってえ。」
後ろ向きで点字ブロックの上にいた
若そうな女性。
同じ位の背の高さだったみたいで
私の頭のてっぺんでごっつんこ。
良い音させてしまった。
私は
ごめんなさい!
と言いながら
白杖をちょっと持ち上げて
盲人アピールして頭を下げる。
「うおぅ!おお!びっくりしたあ。」
やっぱり点字ブロックで
後ろ向きのおばさん。
ゆっくりぶつかったはずなのに
反作用が起きてしまってか
こちらが跳ね飛ばされてしまった。
特に大きな駅では
真正面からぶつかってくるので
正面衝突。
目の見える人達は見えていながら
ぶつかってくるから
覚悟はできていながらの事故だから
びっくりするのは私の方。
後ろ向きの人に
突っ込んでいくのは私だから
びっくりさせてしまうのは私の方。
申し訳ないけれど
一人歩きの時はしょうがない。
特にこのゴールデンウィーク
立ち止まっている人達や
大きな荷物がその辺に置き去りに
してあることが多い。
なので、私も気を付けて
白杖はなるべく垂直に立てて
他人の足を引っ掛けないよう
振り回さないようにしている。
いつ私から
ぶつかっていっても良いように
またいつぶつかってこられても
良いように下を向いて
舌を噛まないように
口はぎゅっ。と
歯を合わせて結んでおく。
で、体中の筋肉に力を入れて
歩いていく。
やっぱ白杖をパチパチ
床を叩きながら
歩いた方が良いのかな
っとも思う。
それにしても人間ウォッチング
しているわけじゃないけれど
ぶつかった時に叫ぶ声。
びっくりした時の声。
若い可愛らしい声した女性が
痛てぇ!
って思わず言ってしまった言葉。
「いたいっ。」
って言えたらよかったのに。
隣にボーイフレンドいないと
良いんだけれどと
ちょっと余計なお世話な事を
感じてしまった。
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