声優の喜多道枝さんが
語りをしに来てくれた。
本の読み聞かせとは
全く違う語り。
語りの正しい定義なんかは
知らないけれど
本の読み聞かせと同じように
本を読んでいく。
タイトル忘れてしまったのだけれど
小さな魔女みたいな
楽しいクリスマスの話だった。
その物語にはたくさんの
動物やら鳥やら魔女達が
出てくる。
王様も出てくる。
全盲の私は
教室の一番前で聞いていたのに
2人か3人で読んでいたのか
と思っていた。
楽しいお話が終わって
質問コーナー。
「何人いるんですか?」
「何人だったと思いましたか?」
落ち着いた普通の年配女性の声の喜多さん。
「私ひとりでした!!」
びっくり。
話をしている時は普通のおばさんの声。
大学生のお子さんが
いらっしゃると言われていたから。
物語の中のヤーンっと言う魔女の声
どっかで聞いたことがある。
えーっと。
「あ!ネロ!ネロの声!!
フランダースの犬のネロの声!!」
私達お友達みんなで大騒ぎ。
ネロ。ネロの声!
あの澄んだ可愛らしい声。
「はい。ネロの声をさせていただいております。」
みんな大興奮。
あの最後のシーン
マリア様に祈りを捧げながら
雪の夜。
窓越しにルーベンスの絵を
見ることが出来て
感謝しながら
天国のおじいさんの所へと
行ってしまったネロ。
泣かない人はいないはず。
喜多さんのお話を聞いていたら
さらにびっくりびっくり。
だって、あのネロが大好きだったアロアも
喜多さんの声だったとのことだし
お友達のジョルジュも喜多さんの声。
そういえば
物語の中のカラスの声
ジョルジュっぽかった。
しかも、ジョルジュの弟
何て言ったっけか?
ジョルジュの口真似ばかりしている弟までもが喜多さんだって。
一体全体
何人の声を担当しているんですか?
みんな驚きで興奮して聞いてみた。
「みなさんの夢を壊してはいけないのですけれど
あの作品では8人をしております。」
8人って?!
やっぱプロってすごい!
すごすぎる!!
漫画を製作する方も
そんなにお金が無いので
出来るだけ1人に何人もの
役を割り当てていくんだそうだ。
まさかネロとアロアが一緒の声優さんだったなんて変な気持ち。
アロアが泣いている時
ネロは静かに慰めていたし
ネロが元気ない時
アロアはとっても元気良く力づけていた。
あれから50年も過ぎたけれど
喜多さんの声が忘れられない。
たまに再放送で
フランダースの犬を見ると
喜多さんの凄さを改めて実感している。
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