どうも変だな?
おかしいね!
って家族中で言っていた。
網戸はちゃんと
閉めているし
玄関扉だって
尚更すぐに閉めるようにしていたのに。
2女がぎゃあぎゃあ
大騒ぎして震えている。
営業で外回りしている夫を呼び戻してのパニック。
「キッチンの壁の上の所にこんなにもおっきいかまきりが張り付いていてじっと動かないんだよ。
こーんなにおっきいの。
でじっと見ていたら
振り向いてあたしのこと睨んだんだのぉ。
虫。虫なんか怖くて大嫌い。」
片手の指をいっぱいに広げて
私の掌に当ててみせる。
涙声だ。
忙しいのに2女の夫
2パパは急ぎ戻ってきて
ひょいっと
摘まんで網戸から逃がして
アイスコーヒー1杯飲んで慌てて出て行った。
おっきな蜘蛛も出た。
ヤモリも遊びにきた。
蚊もぶんぶん飛んでくる。
大掃除の時だった。
当時は同居していたんで
パパも私も
2女も2女の2パパも
ぞれぞれ持ち場をお掃除していた。
「ねー!来て来て!ひどいよ。」
2女の叫び声にみんな雑巾を持って洗面所に駆け付けた。
以前、だいぶ前に
洗面所の天袋の位置にある
窓の外側のシャッターが
壊れてたんで修理を
してもらったことがあった。
シャッターは直ったのだけれど
その窓にはめておかなければ
ならなかった網戸が
ただ窓ガラスに
立て掛けてあっただけだったんだ。
本当ならビスでちゃんと留めておかなければならなかったのに。
風が当たっていたせいか
網戸は傾いていて
もう少しで下へ落っこちそうだったとのこと。
通りで!
今までの虫たち
ここからこんな隙間から
自由に入ってきて
雨風から逃れていたんだ。
踏み台から
プリプリ怒りながら
2女はどすんと飛び降りた。
今頃になって
誰にも文句も言えず
ひどい!ひどい!と
みんなでお昼のうどんを
食べながら言っていた。
シャッターはちゃんと直っているんだしね。
手抜きって言うわけでもなく。
ただのうっかり。
でも散々虫に悩まされました。
でも私も虫なんか
怖くて大嫌いだけれど
眼の見える人が傍にいて
どんな虫だとか
生きてるとか
死んでいるとか
気持ち悪いだとか
動いたとか
とにかく何か情報を
もらえている時なら
まだ落ち着いていられる。
結婚した当時
ぼろいアパートにいた時
お風呂に入っていたら
腿の上にふわりと
6本だか8本だかの
虫の足がとまった。
手の平ほどもあるおっきな虫。
下水道から上がってきたんだ。
私はすごい悲鳴をあげて
裸のままキッチンに
逃げ込んだんだ。
だけれどパパだって良く見えないし。
殺虫剤をシューシュー
撒き散らして
パパにお掃除してもらったんだ。
もうそれからはお風呂に入るのが嫌で嫌でたまらなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿