2018年7月30日月曜日

思い込み①

盲友達5・6人と
おしゃべりをして帰って来た。

・・・あれ?

どうもおかしい。
私の白杖。
若返ったみたい。

盲人用の折りたたみ式の杖は
一般的に杖の中に太く長いゴムが通っていて、
折りたたんだり、まっすぐ伸ばしたり
できる様になっている。

しかし、私の白杖は
中のゴムが伸びていて、
真っすぐに伸ばした時、
白杖を揺する度に白杖の関節がグラグラとしていた。
表面はあちこち打つけているので傷だらけのはず。


・・・なのにツルツルで綺麗。

しかも白杖の関節がグラリともしない。 

長さと持ち手のグリップは同じなのに…

・・・私のじゃない。
 
・・・そうだ!
靴箱に 置いてあったのを
ちゃんと確認もせずに 
自分のものだと思い込んで

誰かの新しい物を持って来てしまった。


盲人達の集まりでは、
皆同じ様な白杖を使っているので

うっかり人のものを
持って来てしまう事が良くある。

傘立てに差し込んで置いたり
靴箱にたたんで置いたりするから…


杖の先は地面を叩いているので
皆、部屋の中にはなるべく持ち込まない様にしている。

大人になると名前なんかも書いてはいないから
白杖の年季の入り方で
 
誰の物かを、判断していかなければならない。


・・・やっぱり何か目印のストラップでも付けておかなくっちゃっだった。

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