下草の下に住んでいる
コウロギがハリガネムシの
寄生虫に感染してしまうと
目が良くなって
光の方へと行きたくなってしまう。
池や川の水面が
月明りで明るく
きれいに見える。
コウロギの頭の中に
さあ、あそこへ行こうと
声が聞こえてくる。
それはコウロギの
内臓を食べながら
暮らしていた
ハリガネムシが
ささやいた声。
コウロギは
ふらふらっと
綺麗な明りに向かって
飛び込んでいく。
「ポッチャーン」
音を聞きつけた
カエルがぴょんっと
飛んできて、パクリと
コウロギを食べてしまった。
しばらくすると
胸やけしたカエルは
ケロッと何かを吐き出す。
にょろにょろと
6cm程の細いハリガネムシが
元気よく出てきた。
ハリガネムシは
悠々と池の中を泳ぎだして
デートのお相手を見つけにかかる。
いたいた。
ここはコウロギの
自殺の名所。
なので
ハリガネムシ達の
合コン会場となっているんだ。
もちろん本当のお話。
寄生虫が動物の体内に入ると
その精神作用を変えるという。
人間達も寄生虫達によって
何か操られているの
かもしれないと
この
「心を操る寄生生物」
と言う本にあった。
「あの人変!」と感じた時。
その人、もしかしたら
変な寄生虫お腹に飼って
いるのかもしれない。
と思えば
むかついた時にも
ちょっとは
諦めもつくってものかも。
0 件のコメント:
コメントを投稿