2018年10月18日木曜日

つるりほっぺ

東京駅内の 
点字ブロックの上を 
歩いていたら、

ガツリ‼︎と、
下半身が何かに
ぶつかってしまった。 

思わず前に
出してしまった手が 
誰かのほっぺに当たった。 

「あ!おーっ!」 
私にほっぺを打たれた 
男の人がびっくりして 
声を出した。

私だってびっくり! 
腰を曲げて 
『ごめんなさいっ』と 
大きな声を
上げてしまった。

…ああ。どうやら 
車イスの人だった。 

ちょうど点字ブロックの
上に、横断状態で駐車していた。 

ここは 
駐車違反の所でしょう… 

「ああ!ああ!」っと 
周りから声がして 
ガイドさんらしい人が 
ブレーキを外して 
慌てて動かしじめた。 

点字ブロックの上は 
駐車違反ですよね…


新幹線でどこかへ 
行くのでしょう。 

左手には、
まだほっぺの感触… 
なんだか油の乗った 
男性にしては 
つるっときれいな肌

ふっくらしていた 
その感触が  
離れないでいる。 

なんでかなあ。 
知らない人の顔 
いきなり触って 
なんだか変な気持ち。

男性のほっぺなんて 
触ることなんてないし。 

パパのだって 
ここ何年も触っていないから。 

どうせパパのは
砂つぶの 
散らばったような 
ほっぺだとは思うんだけれど… 

あんな風にきれいな肌は 
ないものねぇ。 

でも本当、
一瞬触れただけだけれど 
男性であんなに 
きれいな肌ほっぺ 
している人がいるんですねえ。 


声はちゃんとおじさんだったのにね。

0 件のコメント:

コメントを投稿