2018年12月4日火曜日

鍋の悩み

鍋は作るのはいい。 

切った野菜をわさわさ入れて
買ってきた美味しいスープ入れたら
私にでも簡単にできるから。 

ただ、そこからが問題。 

目の見える子供達と
同居していた時は 
しょっちゅう鍋をしていた。 

「何食べる〜?」 
そう娘に聞かれて、 
やれ、しいたけが良いとか 
しらたきが良いとか 
エビやホタテは嫌だとか
言いさえすれば、
その様に装ってもらえた。 

なので、
食べるだけでよかった。 
とっても楽チン!

だけれど、去年からは、 
全盲のパパと二人きり。 

鍋でもして、
野菜たっぷり食べたいなあ! 
なんて言われる。 

熱々の野菜たちを
器に装うのが難しい。 

何を食べるかは 
装った時の運次第。 

あれが嫌だとか 
これがいいとかなんて 
言ってられない。 

いやそれ以前に、 
鍋の上で器に装う時に
箸でごそっと挟んで器に入れては
見るものの熱い野菜が器から
にげ出そうとブラついている。 

ブラつく野菜を挟んで、
器に戻そうとすると、
他のが物が逃げ出していく。
 
スープいれて〜!
なんて言われるから 
おたまで掬って入れてみれば、 
味噌汁なんかとは違って 
具が沢山入っているから 
つゆの加減が分からず 
器を持っている左の親指か
その他の指たちが大やけど寸前。 

あーあ。なんかいい方法
無いのかなあ? 

そんなわけで 
鍋を作るのが面倒になってしまって 
結局やらずじまい…

盲人はやっぱり可哀相。 

道具も材料もあって 
準備もできて 
最後の最後、上手に装れず。 

猿蟹合戦の蟹みたいだなぁ。 

ま、お猿さんがいないだけいいのかも。

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