2019年3月13日水曜日

家事援助を考える

自立支援とはつくづく難しいものだと思う。


全盲で専業主婦のつるこさんは、
1日かけて食事の片付けと、
準備選択などをそれなりにこなしていた。

ある時から、ものすごく仕事のできる
ヘルパーさんが入ってくれるようになった。

たった2時間の間に食事の準備、
掃除郵便物の代筆代読を全て
こなしてくれて行ったんだそうだ。

旦那さんも普段食べられない様な、
天ぷらなどして貰って、
美味しいは、家の中は片付くは、
綺麗になるはで喜んでいた。

つるこさんは何もすることが無くなってしまった。
1日中こたつに入って、
ラジオを聞だけになってしまった。
 
つるこさんのやる気もやりがいも、
退屈な時間が奪っていってしまった。


「彼女が少しでも楽になれば。と、
ヘルパーさんお願いしたんだけれど、
それがいけなかったんだなあ。」

旦那さんがポツリと言っていた。

だけれど家事援助は、
私たち全盲が生きていくには、
絶対に必要だ。

ただ、その度合いが、塩梅が、難しい。

1 件のコメント:

  1. 「介護ロボット」とか真面目に考えている人たちもいるみたいですけど、冷たいボディと電子音の声であれこれ指図されたりしたら、たまったものじゃないでしょうね。
    障害物を探知したりするAI(人工知能)は車椅子や杖とかに組み込まれて効果を発揮するぶんにはいいけど、ロボットなんかがしゃしゃり出てはだめなのです。

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