2019年3月8日金曜日

無痛死1

椿姫の最後のメイドさんの手紙には
「お嬢様の最後は相当苦しがられて、
あんなに衰弱されていたのに、
ベットの上に立ち上がって
しまったほどなんです。」っと。

昨日読み終えた森村誠一の
銀のホテルの中にも
「90歳の衰弱しきったくもんは
信じられないほどの力を
だして死んでいった。」っとあった。

怖い。

義理の母が息を引き取る前の日に、
お見舞いにいったのだけれど、
その時、「はっはっはっ」と、
走った後のような息をしていただけだった。

でも姪っ子の看護婦さんに聞いたら、
この状態は溺れているような感じだと言う。

私は一度プールで本気で溺れかけたことがある。

鼻と口から水が入ってきた時、
頭の中はどうした訳か、
異常に澄み切って、

ああ。このまんま、死んじゃうのかも。と、
思いながら、苦しくて、もがいてしまったことがある。
怖い。 

あの時聞いた、義理の母の息使い。 
「はっは」っと 
真似してみたりしてみる。 
怖い。
あの溺れかけた時の状態が、
ずっとずずいていたんだ。
苦しかったろう。

1 件のコメント:

  1. 写真家の幡野広志さんはまだ35歳で子供さんは2歳なのに癌で余命3年の宣告を受けたそうですね。
    彼は「死ぬのは仕方ないけど苦しみたくはない」って、スイスの病院に安楽死登録をしたんですよね。
    今のところ、日本人が安楽死をかなえられるのはスイスしかないんです。お金は200万円要るらしい。それと英語力も必要らしい。でも安楽死の薬を用意するのは医者だけど、手はくださず、患者が自分で注入するのだという。…てことは、結果的に「自殺」ということになっちゃうから、そのへんが心にひっかかってしまいます。

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